この世界にいる誰かへ
アイツ
中学三年の受験間近にアイツとはいつも口ケンカをした。


友達に勉強を教えて、ふとほほづえをついてたとき。やつは言った。


「一瞬お前が綺麗に見えた。」


思いがけず、驚いた。


いつもケンカばかりだったけど本当は好意を持っていた。



隣で見ていた友達に励まされ。



下校中、アイツのマンションで出会った。



真っ赤なワンピースを着てる大人の女性。



唖然としてショックだった。



私が見てるのも知らず、二人はキスをする。



女性は車で去って行った。



横にいる友達は
付き合ってる人がいる噂はあったけど、いないて本人言ったのに…。




気づいたヤツはこちらにいつものように話しかけてきた。



やっぱり口ケンカになり、思わず言ってしまった…。




あの人より…。私が好きだったのに!あんなおばさん!!




そんなこと言うつもりじゃなかったのに…。




アイツは驚いた顔をして…。
いいだろ!別に!!



涙が流れそうになって…。



友達に促されて帰った。



アイツとはそれっきり…。
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