《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
「な――――…」



とたんに状況が飲み込め、
オレは思い切り顔をしかめる。



「何が“バレた”だよ。

お前が話したんだろ?」



仕事が終わってからの
オレの行く先なんて、
映紀しか知らない。



それを自分には責任のない
ような言い方をして……

映紀のこういうところは
本当に腹がたつ。



「しゃ、社長も玲斗の
ことを前から気にしてるんだよ。

柏木さんのことがあるから。

それで、色々と聞かれて……」


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