リフレイン〜3rd Season〜

その男の子達は店の人が見ていないのをいいことに、持っていたバッグに品物を入れだした。




あちゃ〜。
万引きか。




あんな堂々とするなんて…(笑)




ある意味バカじゃん(笑)。




あたしはフゥ、と溜め息を吐くとそいつらに近寄った。




「うし!今なら大丈夫だ!早く行こーぜー…」




「待ちなって」




あたしは低く声を出す。




ビクッと反応し、男の子達はこちらを見た。




「今鞄に入れた物、全部出しな。お店の人には黙っててあげるから」




あたしはスッと手を前に出す。




「な、何言ってんすか!?俺達、万引きなんか――」




「言い訳はいいから!!」




あたしは少し声を張り上げた。




そして鋭く男の子達を睨む。




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