リフレイン〜3rd Season〜

オフィスに戻ると、朱里と健太が真っ先に駆け寄ってきた。




「水樹!何だったの?」




朱里にそう問われて、あたしは手に持っていた書類を見せる。




「じゃーん♪なんとね!?ウチに新入りが来ることになりましたー♪♪」




すると、二人はみるみるうちに笑顔になっていく。




「本当!?どんな子!?」




「みず!早くそれ見して!!」




健太はパッとあたしの手から、封筒を取った。




「当麻ヒロ……男じゃん!」




「あら〜!いい男ねぇ……」




朱里は目を細くし、微笑む。




「ちょいちょいちょい!!何言ってんだよ、朱里!!彼氏の俺の前で言う!?それ!!!」




健太は焦ったように、朱里の肩を掴む。




「あははっ!健太、ドンマイ♪♪」




あたしがそう言うと、健太はマジで泣きそうな顔をした。




「みずー…。笑い事じゃねぇよ……俺、マジでショック……」




健太…(笑)。




あんた、マジで朱里のことが大好きなんだね。





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