リフレイン〜3rd Season〜
「じゃあね。時間までには戻りなさいよ」
「ちょっ…待てよ、朱里!」
俺は彼女を追い掛けようとした。
「待って下さい、佐々倉さん!あたし……」
「――離せよ」
俺は低く呟く。
「えっ……あの、佐々倉さ…」
「これで分かっただろ?俺が好きなのは……朱里なんだ。」
「……っ…」
「ごめんね。」
俺は彼女の頭をポン。と撫で、朱里を追った。
やっと……やっと実った恋。
初めて本気で好きになった女。
何があっても、失いたくない。
それが朱里だ。
俺にとっての……大事な女だ。