リフレイン〜3rd Season〜

あたしは寝室から出ると、リビングに戻った。




すると潤が顔をしかめながら電話していた。




ん…?
どうしたんだろ。




「――あぁ…あぁ分かった。だからさ、必要以上に電話して来ないでくれない?子供もいるから。…うん、じゃあ」




潤はピッとケータイの終話ボタンを押した。




でも…顔がすごく“嫌”って顔してる。




誰からだったんだろ…?




「潤?どうしたの?」




あたしは潤に近寄った。




すると潤は困ったように笑いながら、あたしを優しく抱き寄せた。



「なんもないよ。水樹は何も心配しなくていいからな」




優しく髪を撫でられ、心臓がうるさくなる。




あたしはゆっくり頷いた。




潤はゆっくりあたしを離すと、後頭部に手を回して、少し強引にキスしてきた。




「ん……っ…」




グッと腰を引き寄せられ、身動きが取れなくなる。




絡んでくる舌が熱い。




頭が真っ白になる…。




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