リフレイン〜3rd Season〜

セックスなんて、ただ単に性欲を吐き出すための行為だと思ってた。




でも……朱里と出会って、彼女に恋をして、付き合うようになってから……そんな考え、最低だと感じた。




セックスは愛し合うための行為だ。




お互いに気持ちが通じ合ってるからこそ、本気で気持ちの良い行為だと感じれるんだ。




「――体、平気?」




「えぇ、平気よ。ありがとう」




彼女を抱いたあと、俺はベッドの上で体を起こし、枕に体を預けていた。




今日は、いつもより激しく彼女を抱いてしまった。




俺も朱里も感情が高ぶっていたからだと思う。




「ねぇ、健太。聞いてくれる?」




「別れ話以外なら聞くよ」




俺の発言に“そんなわけないじゃない”とクスクス笑う朱里。




可愛いなぁ……。




「あたしね。もう意地を張ったり、無理をしたりしないって決めたの」




「朱里……」




「疲れた時や、休みたい時は……素直に健太に甘えようって思ったの」




朱里は照れ臭そうに笑いながら、俺の胸に抱き着いてきた。



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