リフレイン〜3rd Season〜

「まぁこれは二人の問題だもの。見守るしかないわね」




「うん……そうだけどさ」




朱里の言葉に頷かざるを得ない俺。




確かにこれは美羽と裕介くんの問題だ。




俺らが首を突っ込む問題ではない。




でも……俺は実の妹が悩んでいるのに、放っておけるような性格ではない。




「ふふっ。健太……考えてることが顔に出てるわよ?」




「えっ!?」




俺は驚いて彼女を見た。




「健太。あたしはあなたのこと、誰よりも理解してるつもりよ?このくらいのこと…分かって当然でしょ?」




朱里は優しい笑顔でそう言った。




俺がいつも彼女に言っていた言葉。




誰よりも理解してる。




この言葉……言ってもらうのって、すげぇ嬉しいことなんだな。




「でも…あんまり深入りはしないこと。これは美羽ちゃんと彼の為でもあるわ」




「分かってるよ。状況を軽く聞くだけだから」




俺は美羽が眠っている寝室を見た。




アイツには幸せになってほしい。




警察官なんて、危険な仕事をしているからこそ……大切な男と幸せに。



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