どうしょうもねぇくれぇ、好き。





「瑞季、お前ソイツと昔、付き合ってたりとかしてねぇよな?」



「してないよ!ってか、離して!」



「ぃぃじゃん。お姫様抱っこ。女の夢だろ。」



「夢じゃない!」




俺の胸を強く押して逃げようとする瑞季を離さずに瑞季に話し掛ける。




「瑞季、俺ってどんな奴?」



「はぁ?その前に降ろしてよ!」



「答えたら降ろす。」




余程恥ずかしいのか、声を荒げる瑞季の顔は赤い。



耳まで真っ赤に染めて、一言で言うと可愛ぃ。




「本当に答えたら降ろしてくれるの?」



「勿論。」




ニコッと笑って瑞季を見ると、瑞季が疑いの目を向けてくる。



そんなに俺が信用ならねぇか。




「早く言わねぇとこのままヤるけど?」




どうなっても知らねぇよ?と瑞季に囁いてクスリと笑う。



すると、案の定瑞季は慌てて俺がどんな奴なのかを口にし出した。




…可愛ぃ奴。



ヤると言われて慌てたのは少しムカつくけど、まぁ俺の質問に答えてくれているから良しとするか。




フッと笑って瑞季の言葉に耳を傾けて見る。





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