どうしょうもねぇくれぇ、好き。





あ。驚いた事と言えば…一番驚いたのは大学卒業前に瑞季の親に挨拶に行った時。


反対されるのかな…と心配していたがその心配は無駄だったらしく


すんなりと俺を受け入れてくれ、すんなりと結婚を承諾してくれた。



これは瑞季も予想外だったらしく、その場で二人で固まった事を覚えている。



瑞季が私のお父さん、頑固者だし、怖いのよね…。なんて青ざめた様子で言うから

よっぽどすげぇ人が現れるんだなと思って覚悟してたら


おー、君が渉くんかね。話は妻から聞いているよ。まぁ飲もうじゃないか。


とか言われてビックリだった。



めっちゃくちゃフレンドリーじゃねぇか。あんぐりってこの事だな。

って思ったのを覚えてる。




そして、俺の親に瑞季を会わせた時が一番笑えた。


親父が特に。



前から、親父は少し人とずれてんなとか思ってたけど…瑞季を見た後の第一声が


よ、よろしくお願いします!


だしな。

あれは笑った。



まぁ、母さんはやっぱり俺が想像してた通り最初に瑞季に抱きついて俺を冷やかしてた。


期待を裏切らねぇよな。






< 169 / 176 >

この作品をシェア

pagetop