透明人間になれる薬【BL】





「その変なフィルターはさ、
 俺も頑張るから、
 一緒に取っ払っていこうね」

未だ毛布を被せられたまま、
僕は野宮に抱きしめられていた。


……何を頑張るんだ?


まあ、どうにかなればいい。


とりあえず、
野宮の前から消えれない事だけは分かった

透明だろうが何だろうが、
きっと何も変わらない。

いつも僕を見ているらしい。


それなら別に、
他の人から見えていなくてもいいか。

そう思った。



< 41 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop