龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
「圭吾さん 大好き」

小さな唇から

小さな寝言がこぼれた


くそっ!

ずるいぞ志鶴!

今、それを言うのか


愛しい寝顔


僕はため息をひとつついて

志鶴の横にもぐりこむ

柔らかい身体を後ろから抱きしめて

「これくらい許してくれ」とつぶやいて

なめらかな肩に口づけをする

まどろむ志鶴の心が僕の中に流れ込んでくる

もうすぐきっと

志鶴は僕の全てを受け入れてくれる


おやすみ 僕の赤ずきん


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