二つのシルエット
「良かったね!」
「おめでとう。」
皆はそう言ってくれたけど、私は全然嬉しくない。
むしろ、こんな気持ち気づきたくなかった…。
だって、
「…じゃぁ悠生は何で悩んでんの?」
「そうだよ!もっと喜ばなきゃじゃん!」
……
「だって…、」
「『水瀬くん』か…?」
曹がそう言った瞬間、水をうった様に静まりかえる屋上。
さっきまで話に入ってこなかったのに…。
いきなり核心にせまらないで~!