初恋〜UIREN〜


ルルルッ


大介の携帯が鳴った。


静かなここでは、声が聞こえる…


『だっだいちゃ…ん…ひっく…やっ…だぁっ…うっん…わ…』

そこまで言った由香里に大介は冷たく

『仕事中』

と切った。

『学校でも、まともに話してねーんだ…。クラス横だとすぐ視界に入るから辛いな…。』


私はずっと辛かったんだよ!


加奈子と付き合ったり、抱き合ったりしてるの見てるし…


今も、大介の目に写るのは由香里じゃない!


私、もっと辛い思いしてきてるの!


大介に恋して5年…





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