我が青春は。
いつもの日常
今年は桜の開花が遅く、入学式である今日に満開になり、ひらひらと散っている

綺麗と一言呟いて、二年目となる通学路を歩いた





クラス割は私がF組で、親友がE組という隣のクラスだった

「離れちゃったねー」

「ねー、あ、じゃああたしはE組だから戻るね」

「ばいばい!」

親友の美久に手を振って私もF組の当てられた席に着く

友達、出来るかな

浮いたりしないかな

期待と不安が入り混じる中、二年生初のホームルームが始まった





ホームルームを終え、E組にひょっこり顔を出すと美久は人に囲まれていた

美久は名前の通り綺麗な子だし、ハキハキとした性格から男子にも女子にも人気がある

あの中を割って入る勇気は私には無い

諦めてF組に戻ろうとすると、誰かにぶつかった

「すいません!」

「…チッ」

声の低さからぶつかったのは男の子らしい

しかし確かにこちらが悪かったが舌打ちをする程のことだろうか

男の子は私を一つ睨むとF組に入って行った

…同じクラスかい!

そう突っ込んで、新学期早々憂鬱な気分に見舞われたのだった
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