茜の空



翌日、電話で昨日のことを朋美に
暴露すると、案の定記憶はなく、
平謝りだった。



“ホントごめん!何であんなに飲んじゃったんだろね?これからは気をつけますぅ!彼にも謝っててね。私も今度行った時謝るわ。マジごめーん!!”



『…だって。』



休み時間、授業を終えた私は
黒板を消しながら手伝いに来てくれた
霧島くんに電話の内容を伝えた。



2人で笑いながら話してると
その場にいたクラスメートが見て
『準が笑ってる!』なんて声が
聞こえてきた。



その声に『うっせー!』って反論
してる霧島くんだけど、
やっぱりみんなのイメージも
私と同じなのかな。



クールでポーカーフェイスなイメージ…?



違うんだな~。
笑うと優しい顔するんだよ。



って、何説明してんだ私っ!?



『準!いつの間に友香ちゃんと仲良くなったんだよ、ズルイぞ!』



クラスメートの1人が言うと
『テメーには絶対言わねぇ!』なんて半ギレだし…。



ギャップありすぎるよ…霧島くん(笑)。



『じゃあ俺とも仲良くしてくださーい!』
『私もー!』
なんて、私の周りに集まる始末。



こんな雰囲気慣れてないから正直困る~!



顔を引きつらせつつ、次の授業に向かう
私なのでした。。。



高校生こわーい!!










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