茜の空



『いや、それは正樹のことがあったからだろ?』



まぁ…正直なところ、
今は会うタイミング
じゃないのかな…みたいな。



ていうかそんなこと修二に言えないわ!



『でもケーキ屋さんで再会したのはびっくりだよね。』



『ああ。びっくりした。けど会えた。』



あれ?修二が完全にこっちを見てる。
体ごと向けて私を見つめてる。



ん…!?なによ…!?



『俺さ、ずっと我慢してたんだぜ。』



『え…!?』



どういうこと…!?



『ずっと正樹に遠慮してた。』



吸い込まれるように真っすぐ見つめる
視線から身動き出来ない。



修二が言おうとしていることに、
まだ半信半疑でいたら、
まさかの展開がおとずれた。











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