ちはる 保健室登校中
「あんた、学校は?」

母がわたしを睨みながら言った。

こんな時間、太陽が南の空高くにある時、母がいるなんて珍しい。というより、おかしい。

「何でいるの」

わたしも睨みながら言った。

「仕事、休んだの。あの子のことでいろいろあったから」

母ははさらっと言った。
お兄ちゃんのこと、本当に何とも思ってないんだ。

人の死って、そんなに軽いことなの?
そんなにお兄ちゃんが嫌い?

「それより、学校は?」

母はイライラしてますオーラ全開で言った。

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