ぼーるぺん






「コウキの手、綺麗…」





2人で懐かしのあやとりをしていた時、初めてよく彼の掌を見た。





「そうか?」





はにかんだように目を垂れさす彼。




全くといっていい程荒れていなくて、きめこまやかな掌。





ジッと見すぎたのか、彼はその綺麗な手を引っ込め、かと思えばスッと出してきて…あたしの手を掴んだ。






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