笑って泣いて恋をして。
敗戦

伝えに


「ねえ、ホノリ。林さんのクラス知ってる?」


「え?ノア、何しに行くの?」


「うーん。色々あんの、教えて」


「後から私にも教えてちょうだいね」


「うん」


「確か四組だった気がする」


あたしはHRが終わった後すぐに四組に向かった。

林さんはすぐに見つかった。


「林さん!」


あたしが大声で呼ぶと林さんはギョッとした様な顔をした後笑顔でこちらに向かってきた。


「上村さん、手紙見てくれたの?」


「うん、もちろん。今から二人で話せる?」


「うん。どこで話す?」


「じゃあ、食堂で」


食堂の掃除の人がいたけど気を利かせてくれたのか出て行ってくれた。

人の気配がないことを確認するとあたしは口を開く。




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