笑って泣いて恋をして。
親友に彼氏?!
結局、あの後立花と言い争いになってしまい、授業をサボってしまった。


「穂里〜!!」


「のーちゃん、授業終わったよ?どこに行ってたの?」

「立花とさ、言い合いになってさ――」


あたしが経緯を話すと、穂里は「仕方ないなぁ〜」といいながらあたしに授業ノートを見せてくれた。


「ありがと!!」


「いえ、いえ。私、今日から一緒に帰れなくなったの」


「え?なんで?」


あたしの素朴な質問にウジウジしながら教えてくれた。


「……かっ……彼氏が出来たの////」


「おぉ!!おめでとー。相手は誰?誰?」


「裕人…くん…」


「やっと、付き合ったんだ!」


「え…?やっとって?」


「あたしは裕人に相談されてたんだよ、穂里が好きってね!」


「そ…だったんだ…」


穂里はどうやら裕人とあたしの関係に勘違いしてたらしい。

危ない、危ない。


「穂里〜、行くぞー」


「裕人くん、待って!じゃあね!」


「お幸せにぃ〜!!」


穂里には幸せになって欲しいからねっ

いつまでも、お幸せに!


「ついにお前も、独り身だな?」


「ええ。そーですけどぉ?悪いねーだ!!あたしだって、すぐに彼氏なんて一人や二人できちゃうんだから!!」

あたしが冗談を含んだ意味で言った。


――ガタッ!!


「ふざけんじゃねぇ!大体、お前のことを好きになる奴なんかいる訳ねーんだよ!!仕方ないから俺が貰ってやろーとしたのにな??」


「…なんで、立花にそんな目上の言い方されないと行けないの?!」


あたしは鞄を持って教室を勢い良く飛び出した。



「た、ただいま〜」


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