同窓会
「こんにちは。」

入り口の方から声がして、振り返る。

「こんな時間に誰?」

先輩の声がうしろから聞こえる。

「まだ最初のクラス始まるの1時間後よね。」

先輩は私の肩に手を置いて、入り口にいる人を見ようを体を伸ばす。

「おはよう、片桐。」

手を上げたその人に、私も手を振り返す。

「…もしかして、大石くん?」

先輩の声に、私は頷く。

「どうも、こんにちは。」

そう言って笑った大石くんに、

「なにこの爽やかオーラ…。」

先輩はぽつりと呟いた。
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