そこに咲くかたち。
あたしはゆいちゃんが差し出したケータイのメールを見始める。 

「………」

クスクス 

ゆいちゃんはずっと笑っていた。 

「…………プッ」 

「ねっねっ?ウケませんッ(笑)」

確かに…みんな顔も背景も違うのに同じようなポーズで写ってる。 

「なに?クスクス  
この人  クスクスッ」

これは決まりなの?ってほど、男たちの写メはみんな上から撮ってる。目線は上目でちょっと睨むカンジ。笑ってる人なんて一人もいない。 

「しかもね、こぅぃうのってよく撮れた写メ送るじゃないですか?これがコイツの最高の顔かと思うと…おかしくておかしくて…(笑)」


すいません。 
このメールの方達。 
申し訳ないですが、おもしろいです(笑)

二人で笑った。 

「ホントにイケメンの写メだったときもあるの?」

ゆいちゃんに聞いた。

「そぅですねぇ…100コの返信のなか、1人いるかいないか…って感じですね(笑)」

「でも、いるんだ。」

「はい、でも…、イケメンでも、ポーズは一緒でした(笑)」


ゆいちゃん… 

趣味悪いよ…… 

でも… 

おもしろいね(笑)




そんなカンジで出会い系に興味を持ち始めました。
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