THE BEST REVENGE
「あ、いや、これは……! 何でもないですぅ……」

奏梧は支店長の言う事には全く気にも留めず、
唇を彼の耳の方へ近づけた。

「これさ、一体全体何の金なんか、みんなに説明してやれ……な」

奏梧は支店長の耳元に近づいてそう囁いた。

「あ、いやこれは……」

微かな抵抗を匂わせながら支店長はたじろいだ。

「あ、オッケー、オッケー、ベリーグッド」

微かな体の震えとその素振りに対し奏梧は軽く誉めた。

「じゃいいよ、俺から言うわ」

彼は支店長から拡声器を奪って
サクッ! と、軽く一発蹴りを入れると、

「ボケッと突っ立ってんじゃねぇよ、お前! そこ座ってろっ!」

そう怒鳴りつけたら今度はハンドスピーカの
スイッチを急にONにした。
ボリュームレンジが何故か
最大に合わせられていたため、
スイッチを入れたしょっぱなから
はばしいノイズが走った。
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