THE BEST REVENGE
「例えば、こうしてヒーローになるとか、さ」

ショットガンを持った彼は
そう呟き引き金へ
スルリと手を掛けた。

「ひゃぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁあぁああぁぁ─────!」

支店長の情けなく
悲哀よりも孤立感のみが
こびり付きそうな
断末魔が行内に響き渡った。

奏梧は支店長に向かって
引き金を引き発砲した。
綿花のタンポポを
一気に吹き付けた様に、
支店長の顔は弾け飛んだ。

屈んで眼を細めて見ていた
5、6人がその光景を目にし
バタバタ失神していった。
だがカウンターのマヤは
最も間近に居ながらも
気丈に振る舞い続けた。

これが空間における
常識が逆転された瞬間だった。
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