超短編 『夢』2
目が覚めた。

いやな夢を見たもんだ。

昨日、些細なことからけんかして、彼女を泣かしてしまった。


「こら、会議中に寝るとは、何様だ」

部長の怒鳴る声と、同僚の失笑で俺の顔は真っ赤になった。

仕事が終わり、彼女との待ち合わせの場所へ向かった。

今日は彼女の誕生日だ。
準備は整っている。
フレンチレストランを予約し、プレゼントの用意もしてある。

これで彼女は気分を直してくれるだろう。

道の向こうに彼女が見えた。
手を振っている。

急いで道路を渡ろうとしたら、車のクラクションが、、、

振り向いたときには、目の前に車が迫っていた。

ぶつかる、、、

ドン。


痛てぇ。




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