星と時計~逢いたくて、逢いたくて。~

『次は2年生による全員リレーです』


アナウンスが流れ、不安な気持ちを抱えたまま重い腰を上げる。

「はぁ…」

つい、ため息がこぼれる。

本当に私なんかでいいんだろうか?

「おい、なした~?」

にこにこしながら声をかけてきたのは幼馴染の龍。

幸せそうな笑顔が、なんだか悔しい。

「私でいいのかな~」
「あ?大丈夫だろ!」

即答。

あ…そうですか?



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