純恋
日常
「・・・以上、今日のホームルームは終わりだ。」

やたら長い担任の話しが終わって教室から出たと同時に祐二が飛んで来た

「なぁ!しゅん今日暇??・・暇だよな!!合コンのメンバー足りなくてさぁ〜頼むよぉ〜〜お前来ると女の子喜ぶし〜〜!!」

またかよ・・なにがそんなに楽しいんだ??


「駄目よぉ!しゅんクンは今日私と約束してるんだからぁ!」

いつのまにか隣にいた女が甲高い声で勝手に答えてた。

「ねぇ〜しゅんクン〜」


・・・誰だこいつ??
甘ったるい声で上目遣いに言われても・・・
約束って何かしたっけ?


・・・あぁ・・昼に弁当貰った時に何か話し掛けてくる奴がいたな・・・

ウザイから適当に相槌うってたけど・・・・
その時か・・・・??

「黙っとけよ!田嶋!!俺はしゅんと話してるんだ!なぁ〜しゅん頼むよぉぉ」

まるで神様に拝むかのように祐二は正座して手を合わせる。

・・そこまでする程の事かぁ!?

「駄目だって!!私と映画行く事になってんのっ!」
田嶋と言う女は俺の腕に絡みついてくる・・・


ぞわぁぁぁ・・・
一瞬に悪寒が身体を掛けぬける。


パッとその腕を払いのけた。


その女は気にする事なく祐二と言い合いを続けている。


(俺に触るな・・・)


ピピピピ・・・・・

突然機械音が鳴り出し言い合いをしていた2人が俺を意外な顔で見る。

携帯には《裕美》の文字・・・

目を丸くしてる2人を無視して携帯にでた。

< 1 / 22 >

この作品をシェア

pagetop