占い師の恋【完】




〔俺の秘密、教えてあげる。〕

〔ただし、3つまでな。〕




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グッと縮まった青との距離の訳。もちろん目の前の男が長い足を強調するように数歩で私へと近寄ったからで。

同じように数歩後ろに下がってはみるがさらにそれより早く数歩また詰められる。


ドキドキと暴れ狂いだす心臓がうざい。体温が上昇して顔が真っ赤になるこの感覚ってか、確信がうざい。



まるで私が私じゃない。

ま。そんなことはとうの昔から分かっている。

あれ、ついこの間に会った人にこの言葉使っていいの?私馬鹿だから分かんないや。


てか自分でここまで馬鹿って認識させられる出来事ばかりだと、私の心ってか頭が悲しい。



「3つって…。制限付けるのか。」

「何かその方が面白そうだし。」

「私は面白さなど求めてない。」

「まあまあ。そう言わずに、ね。」



嬉しそうににこにこ笑いながら「早く質問」と急かすような視線を向けてくる青に絶賛発売中ならぬ絶賛混乱中だ。

(最早私の国語の点数を疑う。)



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