【キセコン】お寒いのがお好き
「まさかこんな所で出会うなんてねぇ~まさに運命の相手よね!」

「なんの話だ?」

「……気にしないで」

 時弥は頭を抱えた。

 賽銭箱の前に立つと自然と神妙な面持ちになるから不思議だ。

「作法どんなだったっけ」

「神社によっても違うだろ」

「まあいいいや……」

 二人は二礼二拍手して手を合わせ目を閉じる。祈りが終わり再度一礼をした。

 姉の破魔矢の購入を待ちおみくじの列に並ぶ。
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