angel ring
空白の時間
あれから一年…。



最近になって聞いた…。

あの後友美はみんなに本当の事を話したらしい。

みんなは、「玲ちゃんがそんな子じゃないって分かってる」って言ってくれたんだって…。

ずっと軽蔑されてると思ってた…。

みんなから白い目で見られるのが怖くて私はみんなと会う事を避けたんだ…。

だから、みんながそう思っていてくれた事が本当に嬉しかった…。


それからあの後…

友美は由美ちゃんと大喧嘩したんだって…。

そのせいで今だに険悪の仲だそうだ。

そして…

由美ちゃんが優君に告白した事も聞いた…。

結果はフラれたらしい。




私は…

なんだかんだで優君を忘れられずにいた。

人の気持ちなんて、そう簡単にかえられるものじゃない。

バイト先で、告白された事もあったが、結局私は優君を忘れる事ができずうまくいかなかった…。




ある日、友美が慌てながら話す。

「涼から聞いたんだけど優君、玲ちゃんの事ずっと好きだったんだって！両思いだったんじゃん！！」

涼君に優君が最近になってぶっちゃけたらしい。

私は、驚きと嬉しさが一気にきて頭の中がパニック状態だった。

「玲ちゃん、優君に会ってみない？」

「でも…こんなに時間たっちゃったし…」

「時間なんか関係ないよ！大事なのは気持ちだよ！」

友美に背中を押されて

私は優君と久しぶりに会う事になった。

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表紙・目次

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