【短編】自転車で
沈黙が続く。

暑さのせいか、
私の頬も彼の頬も赤い。




静かすぎて
太陽のメラメラする音まで
聴こえてきそうだ。








「あの…さ」

彼が口を開く。



「なに?」

緊張しつつ、私も言葉を返す。






「あのー…捻挫ひどい?」

その質問に少し力が抜けた。





「うーん、まあ結構ひどいかな…」




なぜか彼が、
大きな深呼吸をする。

なぜか顔が、
どんどん赤くなっていく。










また、沈黙。
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