【短編】自転車で
「その反応、なにっ!?」
「あのさっ!」


また、声が重なった。




今度は、
彼が堂々と続ける。


でも堂々とした声とは裏腹に
彼の顔は緊張で強張って、
顔も真っ赤だ。










「お前が捻挫したのって
オレのせいじゃん?
本当ごめんな?」



「え、別に全然いいよっ!」



「明日から通学どうすんの?」



「あ…どうしよう」





言われて気付く。

そういえば、明日からどうしよう。
バスで行こうと思ったら
早起きしなきゃいけないし…
お母さんは送ってくれないし…







考えることに集中して
目で空を仰いでいたら、
彼が大きな声で私を呼んだ。







「潮元っ!!」

< 8 / 9 >

この作品をシェア

pagetop