《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「まさか……あのことの
せいで――…?」



――その言い方で、将輝が
正解にたどり着いてるのは
明らか。



「……今さらだよね。

もう一生、抜け出せないのかな」



あたし達家族は、この先も。



ずっとずっと、過去に振り
回されて生きていくしか、
ないのかな――…。




「花琳…………」



将輝は何も答えない。



当たり前だ。


あたしが何年も見つけ
られない答えを、将輝が
持ってるわけない。


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