《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
それじゃいけないと
わかってても――…

勇気がなくて、あたしは逃げた。



過去に置いてきてしまった
のは……ヒトカケラの、
勇気――…。



(取り戻す。絶対。

約束します、先生――!)



「―――頑張れ、如月」



まるであたしの心の声が
聞こえたかのように、
先生が一番欲しい言葉をくれる。



葉っぱの代わりのマフラーと
温かな眼差しが、あたしを
包んでくれてた。



あたしはにじんだ涙を
そっと指でぬぐって、
頷いた――。





     * * *


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