2人のユウを繋いだ空
episode*12



紗耶香が帰って時計を見ると時刻は5時25分。



学校まで歩きで15分かからないけど、先輩を待たせるわけにも行かないから、紗耶香が合わしてくれた自分の靴を履いて、お気に入りのかごバッグをもってから家を出た。


もちろん、左手にはどんなに暑くても欠かさない手袋をはいてから……


学校に向かう。










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校門がすぐそこに来ていて、顔をあげるとすぐに、ひとりの人がこっちを向いて微笑んでくれてるのに気が付いた。



毎回見ているその人の笑顔はやっぱり、太陽よりも輝く天使のような暖かい微笑みだった。









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