2人のユウを繋いだ空




「悪い、ちょっと出て行ってくれないか?」



─ビクッ


冷たい口調であたしに先輩が言葉を吐き捨てる。


今までみた事もない先輩の変化に、あたしは……今言った事を取り消したいと心から願った。



そんなこと叶うはずもないのに…











涙が溢れていた。



先輩に気づかれないように背を向けて、屋上を出た。






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