学園レモネード


数日後の土曜日の昼過ぎ、勉強の気分転換に近くのコンビニに行ってアイスを食べながら帰っていると誰かに声を掛けられた。

振り返ると篠崎くんで顔が一気に火照る。

「また会ったな。」

「そうだね。今日は……部活?」

ジャージ姿を見てそう答える。

「さっき終わったんだ。あ、今から公園いくんだけど、よかったら柳野さんも来る?」


ひゃっ…!!
なんて青春なシチュエーション…


「行くっ。あ、篠崎くんアイス何か好きなのある…かな?」

せっかく誘ってくれたんだから、アイスくらい買ってこなきゃ。

「えっ。…結構アイスなら何でも食べるよ。買ってきてくれるの?」

「うん。部活後はアイスが一番だよ。」

満面の笑みでガッツポーズをして言う。
すると篠崎くんはフッと笑って、

「なんだよそれ。買ってきてもらうのは悪いから一緒に行こう。」


本当に優しい…!
なんだか自然に笑顔がでるな。
ま、にやけもあるけどね…!

そして2人で、さっき来た道を戻った。


.


< 23 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop