新聞部部員AとBの事情。


淀野は人の茶菓子をボリボリ食べながら、「楽しけりゃあなんだっていいんだよ」といってのけた。


「でもなんで急に柚木?」


「ん、あぁ。俺の事好きなんだと思ってたから。」


淀野がブハッと吐いた。


「ギャハハハ!!なにそのナルシスト発言!!」



「鬱陶しいから追い出してやろうかと思ってたけど。」



「よ!!勘違いの鬼畜野郎!!ギャハハハ!!」


「なるほどと思って。部長が好きだったんだな。」


それで毎日ここへ来て、その日くるかもわからないのに。

どうしようもない事して帰って来た部長と少しでも過ごそうと。




幸せそうな横顔を見つめながら利郎は思う。


“恋する乙女”は大変だな。


隣でお茶をすすりながら、うお熱っ!!とやけどする淀野をしり目に、利郎はノートに本日の活動参加者を書き加えた。


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