恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜
「まあ、そんなに落ち込むなって。西条さんはたぶん忙しいんだと思うよ?」


え?

私が下を向いたから、大輔は私が落ち込んでると思ってる?


「別に落ち込んでないよ?」


私は顔を上げて、大輔の目を見て言ったんだけど……


「俺に強がることないって。ミイのことは俺が一番知ってるんだから」


と大輔は微笑みながらそう言った。

大輔のそんな優しそうな顔は超がつくほどレアなんだけど……


何言ってんのよ!


言ってることがまるでトンチンカンだった。


大輔は、私の気持ちなんかちっとも分かってない。昔から……って、え?

私の気持ち?


私の気持ちって、何なの?


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