恋愛ごっこ

新しい友達


1週間ほどたち、だいぶ私もこの学校に慣れてきた。

隣の藤咲芽依はおとなしいらしく、あまりしゃべらない。


話しかけるタイミングが掴めずにお昼になってしまった。
まあ、いいわ。
お昼は1人でも全然平気ですし。


さぁ、カフェテリア行きましょ。



その時、

「三國さん!!」
「…何かしら?」
「お…お昼!!一緒に…食べない?」

「…いいわ」
「本当!?よかったぁ」
「お昼くらい…いいわよ」
「じゃあ、カフェテリア行こ!!」
「ええ」


「三國さんって、下の名前麻莉菜だよね」
「そうですけれど?」
「じゃあさ、麻莉菜って呼んでいい?私も芽依でいいからさ」
「まあ別に、どうぞ」


カフェテリアに着くと、
だだっ広い食堂に大きなグループがいくつかまとまって食べていた。

「麻莉菜、今日のメニューは生パスタのトマトクリームだって」
「そう…」
「取りに行こっか」
「ええ」


取りに行ったあと、

「うーん…空いてるテーブルないね…どこか相席でもいい?」
「別に、いいですわ?」
「ぁ!!あそこの子1人で食べてる!!あの子に相席頼も!!」
「ええ、そうね」


私が
「ここ、相席よろしいかしら?」

「ええ、どうぞ」
「じゃ、お邪魔します」
「では、お言葉に甘えて」

そして芽依が、
「私、藤咲芽依!!よろしくね!!芽依って呼んでね」
「私は東條百合です。私もSクラスなので、よろしくお願いします。私も百合で大丈夫です」
「私、三國麻莉菜。よろしく。呼び方は…なんでもいいわ」
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