ありえない高校生マリッジ
眼鏡のない伊集院先輩はまるで別人。
眼鏡のせいで顔の輪郭とかパーツは良く分からなかったけど、渚君同様、顔の輪郭はシャープで鼻筋も通り、整っている。

「あ・・・眼鏡の無い伊集院先輩が見れて、朝からご利益あったわ・・・」

「・・・」

「生徒会長の妹とあって、待遇いいわね・・・」

「そう?」

「私よりも熱烈な伊集院先輩のファンも居るんだから…気をつけなさい」

「ご忠告ありがとう。沢渡さん」

周りが見えていなかった私だけど、ようやくこの学園の雰囲気にも慣れて来た。

慣れて来て、少しずつだけど、他の女子生徒たちの怖い視線に気づき始めた。

生徒会長の妹とは言え、同名だし、得体の知れない輩であるコトは間違えない。



< 102 / 182 >

この作品をシェア

pagetop