ありえない高校生マリッジ
「だって…だって…好きな人と…手を繋げるなんてロマンチックでしょう?」



「…ロマンチックね…俺は何とも思っていない…熱くなってるのはお前だけだ…」




「テレちゃって…渚様…」



「俺はテレてなんてない!!」



渚様は私を外に引きずりながら連れ出して、車寄せに停車していた車の後部座席に強引に押し込んだ。



「何か…朝から倍…疲れてる…」



渚様は肩で息をしていた。


密室の中で訊こえる渚様の荒い息遣い。



変な妄想のスイッチが入ってしまった___




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