ありえない高校生マリッジ
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「申し訳ありません・・・渚様」

先に寝てしまった那岐が俺を叩き起こして、布団の上で土下座をして謝罪する。
寝付けず、三時半まで仕事をしていた俺はまだまだ・・・眠りたいと言うのに。

「いいよ。俺はもう少し寝るから・・・」

俺は適当にあしらい、再びカラダを横たえる。

「お詫びにマッサージ致します」

「!?」

那岐は布団の中に入って来て、仰向けで寝ている俺の上に乗りかかって来た。

「お前・・・」

那岐の行動は予測不可能。

俺の眠気も飛び、少しだけ期待を膨らませたが、タイミング良く、智樹君が泣き出した。

「智ちゃんが泣いてる・・・マッサージはまだ別の機会に」
と言い捨てると那岐は一目散に智樹君の元に行ってしまった。

男性経験のないコイツに期待しても仕方がない。

俺もベットから出て、智樹君の元に行く。

「何で泣いているんだ?」

「多分、オムツが濡れてるからだと思います」

「オムツね・・・」
那岐は手早く智樹君のオムツを取り替えた。

仕事で多忙な両親は赤ん坊の俺の世話は全て、鷹栖に任せていた。
俺も鷹栖にこうして、オムツを交換してもらっていたんだと思うと急にしんみりした気持ちになった。


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