ありえない高校生マリッジ
「やっぱり、テレてます?」

「テレてないよ。それよりも、達生とは二人っきりなるな」

「それって独占欲??」

「・・・違う。つべこべ言わず、お前は俺の言う通り、達生とは二人になるなっ。いいなっ。那岐」

「なんか・・・腑に落ちない所があるんですが・・・渚様の命令なら・・・」

「・・・もう渚様とは呼ぶな。渚君でいい。それに敬語も使うな」

「えっ?」

「お前は俺のメイドではなく、妻だ。様づけ、敬語はおかしいだろ?」

「・・・私を妻と認めてくれるんですか?」

「家族として認めているんだ。当然だろ?」

渚様いや渚君は、ドヤ顔で言うとそっと私の手を握った。

「じゃ遠慮なく、渚君」

「社屋が見えて来ましたよ。奥様」

「え、あ・・・ありがとうございます。平井さん」

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