ありえない高校生マリッジ
1時間後・・・

渚君が不機嫌な顔で戻るなり、デスクに持っていた会議資料を無造作に置き、そのまま椅子に座り込んだ。

「会議で何かありました?」

「平井さん、コーヒー頼む」

「承知しました。社長代理」

平井さんはコーヒーを淹れに、給湯室に入ってしまった。

「渚君」
平井さんにも秘書の仕事があり、私はスマホのアプリゲームを楽しみ、時間を潰していた。
そこに、会議から戻って来た渚君。

私は相手して欲しくて、彼のデスクに近寄る。

「そう言えば、お前居たんだな・・・那岐。平井さんの仕事の邪魔してないか?」

「一人でスマホゲームしてました・・・」

「それはいい心がけだ・・・ここは学園のように遊べる場所じゃないからな・・・」

「それぐらい、私だって理解しています」

「それならいい・・・」

渚君はデスクに置いてある書類に目を通し始めた。

「社長の仕事は大変ですね・・・」

「大変どころじゃない・・・俺にはさっぱりだ・・・」

「でも、平井さんは渚君は頑張っていると言ってましたよ」

「・・・それはお世辞」




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