秘密のMelo♪y⑤*NY編*
「誰がどう見ても空の上」
「どこの空かって聞いてんのΣ」
『ミスターノギに聞いたら分かるんじゃないかしら?』
野木さん?
…野木さんがどこにいるって?
『運転席に決まってない!?Σ』
…そういえばあたしの専属運転手だっけ。
乗り物ならマルチの。
「それより真裕、体調はどうだ? 大丈夫か?」
「ぶっちゃけ全然」
「…だろおね」
元々調子の悪いところへ持ってきて、飛行機なんか乗せられたら悪化するだけに決まってるでしょ。
そう思ったけど今度は言わなかった。
あの人に…会えるのなら。
本当に会えるのなら。
期待と…不安と。
正反対の方向に向かう感情が引っ張り合っていて、胸が痛かった。
その真ん中には祈り。
お願い……かっくん。
あたしのそばにいてよ。
あたしに笑ってよ、抱きしめてよ。
聞かせてよ…あなたの声。
感じさせてよ…あなたの、温もり…。
…ただ、そう祈り続けた。
それだけが、あたしの均衡を保っていた。