秘密のMelo♪y⑤*NY編*
―――……
「…ん…?」
「! まお!」
「…え…?」
りんりん…?
なんで?
…あれ? ここ…どこだっけ。
あたしなんで…。
「大丈夫? びっくりしたわよ…急に中から大きな音がしたんだもん」
「え…?」
横たわるあたしの顔を覗き込みながら、眉尻を下げてそう言うりんりん。
この心配そうな顔にももう慣れた。
ここ最近ずっと、ほぼ毎日こんな顔させてるんだもん。
笑ってほしいなって…思うんだけど、あたしのせいだよね…。
「あ、待っててね。パパ達呼んでく…」
「りんりん…」
「え…?」
くるっと背を向けて行こうとするりんりん。
そんな彼女を見て、なぜか。
なぜか…無意識に呼び止めてしまった。
「…いてよ……ここに…」
「…! まお…」
りんりんといると…なんだか落ち着く。
あったかいから…。
「…だめ?」
「……ううん。もちろんよ」
……ありがとう…。