鏡の向こう


「ぁ!!


繋がった!!!!」



電話ごしの声が、
鏡の向こうからも聞こえてきた。



『やった…!!』



あの日別れたあと、
ふたりで、鏡にお互いが写るかどうか実験してたんだけど、





全部失敗。





「やっぱ、



満月の日だけなんだな!!」



無邪気に笑いかける拓海くんに、





『ッ///』



ほっぺが熱い///



「ぁれっ、照れてる(笑)」



『違うもん!!』


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