鏡の向こう


「ぁっ、それじゃあ、


男子たちみんな玉砕だ!!」



伊織は、思い出したように笑った。



玉砕て……。



『玉砕とか、ないから。





だいたい、
私のこと恋愛対象として見てくれる人なんて、そうそういないから。』



ぅんぅん。

自分の言葉に納得。


だって私、
伊織みたいに可愛くないもん。



伊織になりたい。





「鈍感……。」

1人で納得してる私を横目に、
伊織はため息を吐きながら呟いていた。


< 41 / 109 >

この作品をシェア

pagetop